AS400を運用することによるデメリットとして、人材確保が難しいという点を挙げましたがその背景には昔のプログラマ崇拝があるのでは?と思っています。1990年前後でシステム化といえば汎用機が主流の時代だったと思います。当時のIBMは導入した会社の担当者に講習でRPGを教育し、自社で必要なプログラムを作成してもらうというのが当たり前だったようです。結果として社内のシステムが特定の人(以後AS400専任者と表記)に依存し、
システムはAS400専任者しか触る事ができない。
AS400専任者の仕事を理解した上司がいない。(=やらなければならない作業がない。)
AS400専任者の機嫌を損ねると作業してもらえない。
AS400専任者しかできない仕事=AS400専任者の存在意義の向上という誤解。
といった悪循環が生まれがちであったような気がします。その結果、部下への業務引継ぎが「存在意義の低下」と感じて引継ぎ作業自体が行われない状況もあったようです。2000年前後になってシステムの重要性が高まり、部下が増えた段階でまだこの価値観を引き継いでいた場合は「新人を指導する」スキルを身に付けることができないと・・・あとがつらいですね。AS400専任者をどう活用するか?というのは多くの会社の悩みになっているのではないでしょうか。
※あくまで私の知る狭い範囲内でのイメージです。もし、ご意見などありましたらお気軽に書き込んでください。
オープン系の技術者が社内のシステムをどのように変更したいのかを考え、RPGやCOBOLで開発されたシステムのどこをどう直したいのかをまとめる。やりたい事を目標にしてAS400専任者に教えを請う・・・というのが一番の近道では?と今は思っています。
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